15秒で殺されるあのビルに潜入 ヨハネスブルグ観光 南アフリカ編 Part5

南アフリカ共和国

2024/6/27はポンテタワーに潜入します。

ポンテタワーは『入ったら15秒で殺される』という噂が立つほどの、ヨハネスブルグの治安の悪さを象徴する建物です。

そもそも15秒で殺されるってどういうことでしょうか?この建物や周辺地域(ベリア地区、ヒルブロウ地区)はかつては白人居住区でその中でも特に裕福なエリアとして知られていました。

アパルトヘイト撤廃後の1990年代に、白人専用居住区だったこの地域一体に黒人をはじめ、多くの失業移民の流入が起こりました。この地域のビルのオーナーは移民の数が多すぎるため、入居者をコントロールできなかったり、家賃徴取できなくなり、物件を泣く泣く手放さざるおえない状況に。それに漬け込むようにさらに不法移民による不法滞在が横行。警察による不要移民の立ち退きもできず、行政サービスも停止となり実質、無法地帯となった。それに乗じるように、ギャング、マフィアの巣窟となったそうです。

このポンテタワーも例外なくギャングに占拠され、勝手に物件が貸し出されるように。当時は2000人の収容できるこのタワーに一万人の住民がいたそうです。結果違法ビジネスが横行し、銃や違法パスポート販売、売春、ドラッグなど数分で手に入ると言われるほど治安の悪い高層マンションとなってしまいました。

※現在はビルの管理会社が代わり、マフィアは一掃され平和なマンションとなっています

そんな歴史のあるマンション内部やその周辺を散策するツアーをvitatorで発見し、せっかくここまできたからにはということで、申し込むことにした。

このツアーは、ポンテタワーの内部見学とヨハネスブルグで最も治安の悪いと言われるヒルブロウ地区の散策を現地の方と行います。

ただ注意しなくてはならない点として、ツアーが現地集合であるので自身でこの危険地域に足を運ばないと行けない点です。

Uberタクシーで、住所を1 Lily Ave, Berea, Johannesburg, 2198, South Africaに設定するとマンションのエントランスに到着します。マンションの周辺は治安が良くないので、出来る限りエントランスまでビタ付けしてもらうほうがいいです。

守衛にツアーであることを伝えると、今日のツアーを主催しているマンション中にあるNPO法人のDlalaNjeのオフィスに案内してくれます。

この団体はツアーだけでなく、マンション内の子供たちの面倒を見る児童館的な役割も果たしているそうです。

DlalaNjeのオフィスです。普段は子供たちで、賑わっているそうです。このオフィスで軽く、ツアーの内容を聞いてから早速周辺地域の案内をしてもらいました。

彼は今回案内してくれるDlalaNjeの社員でディライトさん。日本人も度々訪れるようで、日本の女の子が好きみたい。

ヒルブロウ観光

まずはポンテタワーの周辺地区を案内してもらいました。ここはベリア地区と呼ばれている場所。ポンテタワー同様にここ地域一帯はかつて、貧困層やギャングが不法占拠していたこともあり、現在も治安は最悪。

住民の多くが薬物中毒で、コロナ渦で失業し資金繰りに苦しむ中、マンション内の金属を取り壊し換金することで、購入資金を得ていたそうです。そのせいで、ほとんどのマンションの窓に鉄枠がなかったり、エレベーターまでない建物も存在します。ところどころ燃えたあとがあるのは、窓がなく寒さを耐え凌ぐために建物内で焚き火をするからだそうです。

しかし近年(おそらくFIFAワールドカップを契機に)は、治安の悪化に歯止めをかけるべく様々な業者が新しい建物を建設し、インフラ整備に注力することで、かつてほどのスラム地区ではなくなりつつあります。携帯ショップや学校、公園もあり地元の人は普通に生活しています。

公園では子供たちが元気に遊んでいました。

公園抜けるとここからヒルブロウ地区に入ります。

まず目についたのが建物の壁一面に貼り付けられた、広告のようなの張り紙の数々。これは仕事の募集や、シェアハウスの仲間の募集だそうで、実に原始的なシステムにびっくり。

ここはこの地域で最古の郵便局で、人種によって入口がことなっています。アパルトヘイト時代の面影を今でも残す貴重な建物です。

ここは売春が行われている建物だそうです。売春婦は上のマンションに住み込みで働いており、下のクラブで客を捕まえるみたい。

ヒルブロウ最後は、商店街です。一見賑やかそうですが、盗難や強盗が多発しているエリアらしく、周囲の視線が気になります。

ポンテタワー見学

ポンテタタワーの正式名称はポンテ・シティー・アパートメントと言います。これはこの建物内に様々な施設があり、まるで一つの都市のような建物を目指していたためだそうです。

1階のフロアには、スーパーだけでなく、ジムや理髪店など様々な店舗が入っています。

ポンテタワーは円柱状の構造をしており、内部はこのように筒抜けとなっています。

ギャングが不法占拠していた時期にはこの円柱部にゴミを投げ込んでいたそうで、14階部分までゴミで埋まっていたそうです。そして恐ろしい話ですが、殺人や自殺も頻繁に起こっていたため、死体も多くこの中に投げ込まれていたそうです。

管理会社が代わりギャングを一掃した際に、ある程度のゴミは撤去されましたが、撤去が難しかった瓦礫は現在も積み重なって放置されています。

ビルの最上階に案内してもらいました。

頂上からみるヨハネスブルグのダウンタウンです。

ツアーの最後に昼食をいただきました。これは南アフリカ伝統料理のパップで、トウモロコシを乾燥させ粉にして作ったものです。

観光バスツアー

ヨハネスブルグには各国の音声ガイド付きの市内観光バスがあります。指定の駅から発着し、ヨハネスブルグの主要な観光名所を走ってくれます。市内観光は昨日したのですが、ポンテタワーのツアーのあと時間が余ったので、せっかくの機会なので乗ってみることにしました。

以前はグリーンルートとレッドルートがあったそうですが、今はレッドルートのみです。また以前のルートではヨハネスブルグを一望できるカールトンセンターに停車していたようですが、現在はそこには停車しません。

チケットはネットでも購入できますが、Rose Bank駅周辺にチケットオフィスがありそこで購入するのが簡単です。この地域は治安的にも問題なく、1人でバスを待っていても全然大丈夫そうでした。

チケットオフィスです。RoseBankの商店街の中にあります。

こちらが観光バスです。席は自由ですが、2階席が景色も見れて人気です(寒いけど)乗車時にイヤホンを渡され、席近くのジャックに接続し、日本語の設定にすればOKです。

今回は途中下車せず街の風景を見て楽しみました。ところどころにネルソンマンデラのウォールアートがありました。

2時間ほどで、最初のRose Bankに戻り、そのあとは近くのMelrose Archに多くのレストランが集結しているので立ち寄って見たところ日本食レストランがありました。この辺りではかなり有名で本格的な日本食が食べられるようで、名前はYamamoto Japanese Restaurant。

厨房には日本人と思われる料理人が2、3人いてかなり本格的。何より米がインディカ米ではなく日本米だったことに感動。久々の日本食を食べたおかげで、かなりリフレッシュできました。

ヨハネスブルグ最終日も刺激的で楽しい観光ができ、大満足でした。明日はナミビアで一緒だった、女子2人と合流し、南アフリカの隣国のエスワティニ王国に出発します。

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